稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督が11日、都内映画館で映画『正欲』の公開記念舞台挨拶を行った。
朝井リョウによる発行部数50万部突破のベストセラーを映画化。先日閉幕した第36回東京国際映画祭で、コンペティション部門観客賞と最優秀監督賞をダブル受賞したことから、キャスト陣を代表し、主演の稲垣が岸監督へ花束贈呈。
稲垣は「自分のこと以上に嬉しくて、知らせを聞いた時は一刻も早くおめでとうの言葉を伝えたかった」と祝福した。
検察官の寺井啓喜を演じた稲垣。「とにかくキャストのみなさんの演技が素晴らしかった。ひとりひとり色んなものを抱えて大変な覚悟の上での撮影だったと思うのですが、岸監督やスタッフのみなさんに素晴らしい形で仕上げていただいて、早くひとりでも多くの方に届けたいという気持ちです」と感無量の様子だった。
ある秘密”を抱えている桐生夏月を演じた新垣。「完成した映画を観た時は、キャストさんもスタッフさんもひとりひとりがこの映画を作ることに対してすごく誠実に向き合っているのだなというのが伝わってきました。私自身、苦しくもありあたたかくもあり、本当にいろんな気持ちにさせていただいて、こんなに豊かな映画に出演できたのは幸せなことだと思います」と噛みしめていた。
共演者については「みなさんとは、一緒にひとつの作品を作り上げた仲間、分かち合えた人たち、という気持ちがあって。取材を受けさせていただいたりする中でお人柄もあらためて知ることができたり、いい時間をたくさん過ごさせていただきました」と感謝していた。
そんな新垣について稲垣は「新垣さんは“ガッキー”ではない目の輝きをされていて、共演シーンは長くはないですが、すごく印象的でした」と振り返り、当の新垣も「稲垣さんとご一緒できたシーンが、出会いとクライマックスのシーンとで、お互いに全然違う顔を見せる画面で、ぎゅっと濃密な時間を過ごせたと思います」と相思相愛だった。