第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品『箱の中の羊』(5月29日公開)が、ついにお披露目!5月11日にTOHO シネマズ 六本木ヒルズにて完成披露試写会が実施され、W主演の綾瀬はるかと大悟千鳥(千鳥)、共演の桒木里夢、寛一郎、柊木陽太、野呂佳代、そして是枝裕和監督が登壇した。

建築家である甲本音々を演じた綾瀬は「本日はお集りいただき、ありがとうございます。今日皆さんに見ていただけるという事でとても楽しみです」と微笑み交じりに挨拶。音々の夫で工務店タマケン2代目社長の甲本健介を演じた大悟は「登場する前に『映画の舞台挨拶って独特よな』って舞台挨拶を経験した事がないのに言って…ちょっと恥ずかしいな。でもスッゴイ雰囲気ですね!」と普段の畑とは違う状況に初々しかった。一方、甲本夫婦の一人息子の姿をしたヒューマノイド・翔役の桒木がしっかりとした言葉で挨拶すると、思わず大悟は「ワシの挨拶なんやったん?」と肩を落とした。
日本映画では『万引き家族』以来、約8年ぶりのオリジナル脚本作となる是枝監督は、生成AIを使用して死者を蘇らせる中国のビジネスが着想の出発点だと明かし「起業した方にインタビューする中で、ロボット工学の進化に合わせてヒューマノイドとして『ただいま』と帰って来るところまで自分のビジネスを広げたいという話を聞きました。そうなると結構大変だけれども、それが実現した未来の設定で書いてみようと思いました」と述べた。
『海街diary』(2015年)以来となる是枝監督の様子について綾瀬は「11年前ももちろん凄く穏やかでいらして、でも今回はさらになんだか凄い領域に行かれていた。監督の空気と目の奥にある自信…」といつもの綾瀬節。

すかさず大悟は「目の奥にある自信を見られていたそうですよ。それはなかなか恥ずかしいですよね」と大笑い。会場も笑いに包まれた。
綾瀬はデッサンシーンにも挑戦。「小さい頃から美術が良くて、模写とかも得意で模型を作るのも得意」だそうで、是枝監督曰く「プロの方の吹き替えの予定が、綾瀬さんから『私できると思います。美術、得意だったんで』と言われて。でも実際に素晴らしかったのでそのまま綾瀬さんの手元を使いました」と舞台裏も明かされた。

綾瀬は初共演の大悟との夫婦役について「最初はビックリしたけれど、すぐに面白そうだと思いました。大悟さんの喋り方も聞き馴染みのある方言だったので、全然しっくりきました」と心境を述べると、大悟も「こっちの方がビックリしましたよ。監督にも『大丈夫ですか?』と聞きましたから」と綾瀬の夫役という大抜擢に仰天していた。
是枝監督からは「大悟さんが思う程、違和感はない。僕としては普通」と太鼓判を押されたという大悟だが、本作の取材を受ける中で記者たちから「あの違和感がいいんです!」などと言われたと暴露。そんな大悟の魅力について是枝監督は「人間味。今の若い人にはない人間臭さが良い」などと評していた。