横浜在住のパンマニアである筆者がお届けするシリーズ第4回。今回訪れたのは、東急東横線・白楽駅からほど近い六角橋商店街にある『La Boutique de Mamoru(ラ ブティック ドゥ マモル)』です。

六角橋商店街は昭和の面影を残した横浜屈指の商店街で、横浜三大商店街のひとつ。神奈川大学の最寄り駅にもなっており、学生街としての一面もあります。

細い路地には、個人商店が所狭しと並んでいます。青果店・鮮魚店・お惣菜店だけでなく、雑貨店やカフェまで揃った現在も活気のある商店街。戦後の闇市がルーツと言われ、歴史を感じる下町としても人気です。

そんな昔ながらの景観の中でひときわ目を引くのが、鮮やかなブルーの看板が目印の『La Boutique de Mamoru』です。

2020年にオープンしたこのお店は、テイクアウト専門のベーカリー。ショーケースにはクロワッサンやフランス菓子などが並び、商店街の下町らしい雰囲気とのギャップに思わず足を止めてしまいます。

店主はフランス料理学校『Le Cordon Bleu(ル・コルドン・ブルー)』代官山校で講師を務め、併設店でパンを手がけていたという実力派。横浜の住宅街で本格的な味わいが楽しめる、貴重なお店です。今回は、実際に購入したパンを4種類ご紹介します。
①「フガス」


1つ目は「フガス」(税込410円)。南フランス・プロヴァンス地方発祥の平たいパンで、薄く伸ばした生地を丁寧に焼き上げています。表面は香ばしくカリッと、中はしっとりとした弾力が特徴です。
今まで「フガス」を食べたことがなかったのですが、こちらを味わってからその美味しさに衝撃を受けました。今では、他のお店でも「フガス」を見かけるとつい買ってしまうほどのお気に入りに。

生地には、オリーブやセミドライトマト(トマトを半乾燥させて水分を程よく残したもの)、ハーブが散りばめられています。食べるごとに、口いっぱいに広がるほのかな塩気とハーブの香りがたまらない逸品です。
②「ジャガイモパン」


2つ目は「ジャガイモパン」(税込280円)。ころんとしたフォルムが印象的で、中にじゃがいもがそのまま入っているかと思いきや、生地自体にマッシュポテトとヨーグルトが練り込まれています。これは、ドイツで古くから親しまれているスタイルです。
ジャガイモが持つ水分とデンプン質で、生地はしっとり。食べるとモチモチ感が楽しめます。

飽きのこない自然な甘みもあり、気づいたらぺろりと食べきっていました。何も付けずにそのまま食べても十分満足できますが、バターやジャムを添えても相性が良さそう。
③「オリーブパン」


3つ目は「オリーブパン」(税込280円)。生地は硬めの食感でピリ辛。噛みしめるたびにゴロゴロと中に入ったガーリックオリーブの塩気とコクが存在感を発揮します。
シンプルな見た目から想像できないくらい濃厚な味なので、お酒のお供にもぴったり。

ワインやチーズが好きな方にぜひ試してほしいパンです。
④「ポシェット フランボワーズ」


4つ目は「ポシェット フランボワーズ」(税込320円)。ポシェットという名前の通り、見た目は小さなバッグのような形です。外側はザクっと香ばしいクロワッサン生地で、看板商品であるクロワッサンの技術が存分に生かされています。

中に入った甘酸っぱいラズベリークリームが生地と合わさり、デザート感覚で楽しめる甘いパン。見た目も可愛らしいので、手みやげにもおすすめです。

今回は、横浜・白楽の『La Boutique de Mamoru』のパン4種をご紹介しました。どのパンも本格的でクオリティが高いのに、価格はリーズナブル。Instagramをチェックしてみると、季節限定のパンも紹介されているので、訪れるたびに新しい出会いがありそうです。
ぜひ横浜・白楽を訪れた際は、六角橋商店街を散策しながら、フランスのエッセンスを取り入れた『La Boutique de Mamoru』に立ち寄ってみてくださいね。
▶店舗情報
【店舗名】La Boutique de Mamoru(ラ ブティック ドゥ マモル)
【住所】神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-11-16
【営業時間】月・木・金、8:30〜16:30/土・日・祝、9:00〜17:00
【休業日】火・水
公式Instagram
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