アフターコロナの現代社会を舞台に、イビツな家族が反撃の狼煙をあげていく映画『愛にイナズマ』(10月27日全国公開)がついにお披露目!10月11日に都内映画館で完成披露試写会が実施され、W主演の松岡茉優、窪⽥正孝、共演の池松壮亮、若葉⻯也、佐藤浩市、そして⽯井裕也監督が参加した。
本作のタイトルにちなんで、人生においてイナズマが走るような出会いや出来事をそれぞれ発表。松岡は『愛にイナズマ』初号試写時を振り返り「エンドロールが流れ切った後に、隣で見ていた浩市さんが私に向かってガッツポーズをしてくれた。浩市さんの中で私は花子を演じられたのだと自信がついて嬉しくてイナズマが走った」と感激。佐藤は「初号試写で映画作りに奔走している前半の花子と後半の家族の前で奔放な花子を見て、うちの花子はこんなに苦労したのかと思ってイナズマが走った」と松岡=花子の奮闘に感動していた。
一方、池松は「コンスタントに凄まじい作品を撮り、時代の気分を吐き出し続ける石井さんにイナズマ。この作品は愛と勇気と優しさをもらえるアンパンマンのような映画です」とアピール。若葉は「15万円もする植物を買った時にイナズマが走った」と痺れることをいい、窪田は「僕は開始5分前まで今履いている靴が届かなくてイナズマが走りました」と告白して笑いを巻き起こしていた。
松岡と窪田は意外なことに本作で初共演。松岡について窪田は「こんなに軸の強い女性はいないと思うくらい、現場で大黒柱となって突き詰めてくれた。役とのストイックな向き合い方を間近に見ることが出来て光栄でした」と絶賛した。一方の松岡は「本物の大黒柱を隣にして私が大黒柱です!とは言いづらい…」と父親役の佐藤に恐縮するも、その佐藤から「(松岡は)普段からほとんど花子。そう思って映画を観てほしい!」と太鼓判を押されて「え?花子はクソ!とか言っていますけど…?」と苦笑い。それでも佐藤や窪田から「いいじゃない!」「曝け出していこうよ!」などと言われると「クソ!なんて基本的には申し上げないつもりですが、例外的にはままあるかと存じます」とぶっちゃけて笑いを取っていた。
松岡は窪田について「スクリーンで会いたい俳優さん。何を考えて何を思っているのか見えづらいミステリアスな方。だからもっと知りたいという気持ちが、映画館で会いたいと思わせる魅力だと思う」と分析。これに窪田が「僕はみんなと同じようにいるつもりだけれど。そんなに見えづらい?ミステリアス?」と首を傾げると、若葉は「役なのかプライベートなのかわからず、宇宙人みたいな人だと思った」と評し、池松は「自分を譲るすべを知っている優しい人。フラットな方だと思う」と窪田の印象を述べていた。