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リリー・フランキー、18年前の姿が4Kで蘇って「俺の可愛さが際立っている」

7月24日から公開の『ハッシュ!4Kリマスター版』『ぐるりのこと。4Kリマスター版』。そのプレミア先行上映&トークショーが7月20日にシネマート新宿にて実施され、『ハッシュ!』出演の田辺誠一と片岡礼子、『ぐるりのこと。』出演の木村多江とリリー・フランキー、そして橋口亮輔監督が参加した。

『ハッシュ!』は2002年4月の公開から約24年ぶり、『ぐるりのこと。』は2008年6月の公開から約18年ぶりの劇場公開となる。

満員御礼の中、『ハッシュ!』の持つ魅力について田辺は「この映画の中にある優しさみたいなものが、世の中の変化について来たと言われることもあるけれど、みんな楽しく幸せになりたいのは世界共通の事。それがこのスクリーンの中で生きているから、公開から24年経っても変わらないのだと思う」と普遍性を挙げた。

片岡も本作の再評価&4K上映に「ありがたい」と感謝しながら「周りから“やっと時代が追いついた”と言われてドキッとする」などと率直な感想を吐露。

橋口監督は『ハッシュ!4Kリマスター版』を改めて鑑賞して「画面から伝わるエネルギーにビックリして『誰が撮ったんだ!?』と思った。それだけ時間が空いたから作品との距離があった。当時は自分をアマチュアだと思っていて自信がなかったけれど、改めて観てみたら……完璧じゃないですか!」と自画自賛で笑いを取っていた。

一方、『ぐるりのこと。』について木村は「台本を頂いた時に『あ、この役は私だ』と思った」と振り返り「橋口監督の映画は普遍性がある。時代が変わってもまたこうして4Kとして皆さんの元に届くのは必然ではないかと、みんなが必要としている映画なのではないかと思うと凄く嬉しい」としみじみ。橋口監督とは『ハッシュ!』公開の際の対談で初対面したというリリーは「それがまさか橋口監督の映画に俳優として出ることになって……」と驚きながら「4Kになって俺の可愛さが際立っている。それをお楽しみにください!」とニヤリ。

またリリーは撮影を昨日の事のようだと振り返りながら「寺田農さんや斎藤洋介さん……そして八嶋智人と、お亡くなりになった方もいらして」とボケて、木村に「八嶋さんは生きてます!」とツッコまれつつ、時の流れの早さに目を細めていた。

『ぐるりのこと。4Kリマスター版』について橋口監督は「僕の映画は引きの画が多いけれど、今回4Kになった事で奥の方にいる俳優の表情まで鮮明に見える。皆さんがプロとして繊細な演技をしてくれていた事が見れて、改めて素晴らしい方々とお仕事をしたんだなと再確認する事が出来ました」とクリアな映像美に驚いていた。

『ハッシュ!』には無名時代の加瀬亮がヤンキー店員役で出演。橋口監督は「何度やっても言ったとおりにやらない人で、最初は『この人できないのかな!?』と思ったけれど、最終的にはとんでもなく腹の立つ店員を演じてくれた。彼はこちらの言われたとおりにやるのではなくて、ずっとやって良いものを出してくる。その後に出てもらった『ぐるりのこと。』も素晴らしかった。加瀬君の非凡さはデビューの時から変わらない」と絶賛した。

またリリーが『ぐるりのこと。』の法廷シーンに触れて「橋口監督と被告人として出演した礼子さんと揉めだした……」などと舞台裏を暴露。これに橋口監督は「揉めたというか、監督と俳優の戦いはある。それぞれプロとプロ、大人同士でものを作る上で向き合っている。この作品での片岡さんは素晴らしいです。最終的にスクリーンに残るのは俳優さんの御顔ですから、例え撮影中に揉めたとしてもスクリーンに俳優の良い芝居が残っていればいい」とクリエイター同士のぶつかり合いだったと回想した。

改めて田辺は「『ハッシュ!』は自分のキャリアにとって、本当に大きな影響力のある作品。役者としての自分のプロフィールの中でも自分を支えてくれる一番の大きな柱になっている」と代表作だと自負。橋口監督の『二十才の微熱』で俳優デビューした片岡は「橋口監督は私にとって映画の始まりの監督で、それは変わらない。その上で『ハッシュ!』は言葉にするのが難しいけれど、自分の中の重心になっている部分は大きい」と思い入れたっぷり。木村は『ぐるりのこと。』を「橋口監督と一緒に追い込まれながらも、自分の嫌な事や辛い事を全部吐き出す覚悟でやっていました。『ぐるりのこと。』は自分の役者のスタートラインにもなって、大事な大事な作品です」とターニングポイントだと述べた。リリーは撮影前に行った橋口監督ならではのエチュードを中心としたリハーサル期間が思い出深いと振り返りながら「橋口さんから教わった、芝居とはどういったものであるのか?というのは今でも守ってやっている。そこで教えてもらった事をずっと心に留めています」と役者の基礎になったと実感を込めていた。

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