作家・坂上泉による同名小説を実写化したクライムサスペンス『連続ドラマW 1972 渚の螢火』(10月19日午後10時スタート)がついに完成!10月6日には都内スタジオで完成報告会が実施され、主演の高橋一生、共演の青木崇高、そして平山秀幸監督が参加した。

100万ドル強奪事件の真相を追う琉球警察・特別対策室班長の真栄田太一を演じた高橋は「原作と脚本には当時の社会的背景が緻密に描かれていて、それをどう映像に変換するのか考えなければいけませんでした。演じる上では真栄田太一が1972年の沖縄で生活していた事をいかに落とし込めるのか、そこを意識して現場に入りました」と回想した。

琉球警察の叩き上げの刑事・与那覇清徳役の青木は「この顔なので8割くらいは仕上がっているのかな…」と笑わせつつ「沖縄の時代背景をセリフで言うので、様々な事件を調べて自分の言葉として言えるようにしなければいけませんでした。与那覇清徳はキャラクター的に熱量の高い人間なので、熱を持って突っ走って時に空回りしながら演じました」と述べた。

沖縄ロケについて高橋は「沖縄は好きで旅行でよく行く場所ですが、今回の作品のフィルターを通して見る沖縄は、今までとは違う景色に映りました。当時を知る現地の方にお話しを聞くと物語が身近になっていきましたし、当時の情勢や当時に思う事はそれぞれ千差万別。当時をどのように捉えて生きていかれたのかを色々な人に聞くことで、リアリティを持って伝わってきました。それが役に活かせたと思います」と実感。青木も沖縄に知り合いが多いそうで「沖縄の知り合いは痛快キャラが多いので、そんな彼らのエッセンスを抽出してキャラクターを作っていきました」と沖縄のリアルな雰囲気を取り入れて役に活かしたことを語った。

撮影は今年の1月~2月に行われたそうだが、まさかの寒波到来。青木が「沖縄が極寒だった。こんなに寒いわけないだろと思うくらいに寒かった。ホテルでストーブを用意してもらうくらいでした」と驚きを持って振り返ると、高橋も「衣装合わせの時は話が違かった。使い物にならないくらい薄手を用意してしまって…。空港を降りた瞬間に寒いのではないか!?と。現地の方も何年振りかの寒波だと仰っていました」と苦笑いを浮かべていた。
そんな沖縄で高橋&青木はすっかり仲良しに。高橋が「僕はずっと常に青木さんと一緒にいました。撮影後も沖縄を回っていました」と懐かしがると、青木も「美味しいしゃぶしゃぶにも足しげく通いましたし、ステーキも行きましたね!楽しい時間を過ごさせていただきました」と沖縄をエンジョイしたようだった。