映画『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』(9月26日公開)の舞台挨拶付き特別上映会が9月3日、TOHOシネマズ新宿で実施され、オダギリジョー監督、主演の池松壮亮、共演の深津絵里が参加した。

8年ぶりの映画出演となった深津は「オダギリ監督の書かれた脚本が近年稀にみる奇想天外さで、一度読んだだけではわからなかった。全くわからないと思った脚本に出会ったのは初めてで、そのわからなさに強く惹かれました。どうなるのかわからないけれど、飛び込んでみたいと思いました」と映画の内容に興味津々だったことを明かした。

深津との共演に池松は「とても感動しました。色々なものを超越していらっしゃるというか、神々しくて、でもその奥に生活が見えてリアリティがある。これまで沢山の現場を確固たるプロ意識を持って通過されてきたんだとわかるし、優しくて親切で、オダギリさんにもそういうところがあって、お二人の間にいると清められて“カムカム”しています」と以前、オダギリと深津が共演したNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に絡めたユーモアを交えて感激の気持ちを語った。
深津は「池松さんは今をときめく人ですから、まばゆくて存在感のある方でした。撮影現場で池松さんを見ていると、作品の事を第一に考えているのがヒシヒシと伝わって来て、その姿を見ているだけで胸がいっぱいになりました。志と愛情を持った俳優がまだいてくれると思ったら、安心して嬉しかったです。池松さんはこれからも日本映画を面白くして、質を高めて支えてくれるそんな俳優だと思います」と賞嘆。

オダギリ監督はそんな二人に対して「僕の作品に来ていただく役者さんは演出する必要のない人に来てもらっていて、同業者として信頼が出来て尊敬している人たちなので、特にこのお二人には現場で何を言う事もなく、一番演出する必要のないお二人です」と信頼を寄せて「特に深津さんは冒頭から凄い。それを映画館で観て驚いていただきたい」と予告。これに池松も「はい、お約束します」と太鼓判を押すと、深津は「そんな期待値を上げられると不安になります!」と照れながら「でもオダギリさんがOKを出してくれたものですから、その言葉は信じたいです」と恐縮していた。

イベント終盤には、オダギリが急遽退場すると入れ替わる形でオリバーが登場。写真撮影タイムに参加し、会場を盛り上げた。