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【花が知りたい】vol.13:夕方だけ咲くわけじゃない?「ユウゲショウ(夕化粧)」

【花が知りたい!】に立ち寄っていただき、ありがとうございます。こちらの記事では「街に咲く季節の花の名前を知っていたらいいのにな~」とふと思ったニュースネクスト編集部の1人が、写真とともに花の名前や特徴などなどを紹介していきます!今回は「ユウゲショウ」。

こちらの写真中央に広がっているのが「ユウゲショウ(夕化粧)」。アカバナ科、マツヨイグサ属。北アメリカ原産で、観賞用に栽培されていたものが野生化し、日本全土で帰化しました。花期は4~10月で、空き地や道端、河原などに生えていることが多く、ときには群がって生える「群落」になることもあるのだそうです。今回、私は日当たりの良い駐車場に生えている姿を見つけました。

花弁は紅紫色で直径は1.5cm程度と小さいのですが、よく見ると、全体にくっきりとした紅色の脈が通っていることが分かります。中心にある雌しべは4方向に裂けています。4枚の花弁のバランスよく重なった姿が美しいですね。

夕方に咲くとされていることから「夕化粧」という名前がついているものの、実際は日の出前に咲いて、夕方~日没の頃にしぼむのだそう。色合いなどの艶っぽいイメージからくる名前と、実際の開花時間がずれているのが少し不思議で面白いです。

また「ユウゲショウ」の別名は「アカバナユウゲショウ」。7~10月に咲くオシロイバナの別名として「ユウゲショウ」が使われることもあるので、区別するために「アカバナユウゲショウ」と呼ぶこともあるのだそうです。

花や葉の形はおおむね同じですが、草丈は個体によって20~50cmと違いがあるので、表情の変化を楽しむことができました。4~10月と長い期間にわたって花を見ることができるので、空き地や道端などで小さなピンクの花を見つけた際には、少しだけ足を止めて観察してみてください。

【花が知りたい!】vol.13は「ユウゲショウ(夕化粧)」でした。引き続き、不定期で街に咲く季節の花を紹介していきたいと思います!

参考にした文献
藤井 伸二(監修).高橋 修(著).色で見わけ 五感で楽しむ野草図鑑.初版.ナツメ社.2014

mizu

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vol.1:真夏に咲き続ける「サルスベリ(百日紅)」
vol.9:たくましく活躍する「ゼニアオイ(銭葵)」

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