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【花が知りたい!】vol.8:冬に咲く甘い香りの「スイセン(水仙)」

【花が知りたい!】に立ち寄っていただき、ありがとうございます。こちらの記事では、「街に咲く季節の花の名前を知っていたらいいのにな~」とふと思ったニュースネクスト編集部の1人が、写真とともに花の名前や特徴などなどを紹介していきます!今回は「スイセン」です。

こちらが「スイセン(水仙)」です。ヒガンバナ科スイセン属。原産地は地中海沿岸ですが、特に関東以西の本州、四国、九州の海岸に帰化しています。

古くに中国を通じて渡来したのち、日本各地の海岸などで野生化しています。真冬に咲く季節の花で、特にお正月には縁起物として欠かせない存在です。

花期は12月~4月。海岸に群生していることが多い花ですが、今回は都内の公園で咲いている姿を見つけました。甘くいい香りがして下を見てみると、スイセンが咲いている!ということもこの季節にはあるかもしれません。

晩秋頃になると、スイセンの葉はたまねぎのように厚い鱗片が重なり球形になった地下茎である、鱗茎(りんけい)から伸びてゆき、20~40cmの長さに成長。そして寒い時期には、葉のない花茎の先に花を5~7個つけて咲きはじめます。確かによく見ると、外に向かってしなっている葉と花の咲いている花茎はしっかりと分かれていますね。

こちらのスイセンの別名は、ニホンスイセン・セッチュウカ(雪中花)・ニワキ。特徴的な、中央のラッパのように見える黄色い部分も花弁です。雪の中に咲いていてもパッと見つけられるような、鮮やかな黄色に目を惹かれますね。そして近づいてみると、うっとりしてしまうような独特の甘い香りがします。

寒い気温の中でも、力強く咲いている姿にパワーをもらいました。花期は4月までなので、今年花が咲いている姿を見られるのはあと1ヶ月程になりますが、海岸沿いや公園などでスイセンを見つけた際には、少し立ち止まって魅力的な香りを感じてみてくださいね。

【花が知りたい!】vol.8は「スイセン(水仙)」でした。引き続き、不定期で街に咲く季節の花を紹介していきたいと思います!

参考にした文献
藤井 伸二(監修).高橋 修(著).色で見わけ五感で楽しむ野草図鑑.初版.ナツメ社.2014

mizu

【花が知りたい!】おすすめの回はこちらから
vol.2:ヒガンバナの仲間「ナツズイセン(夏水仙)」
vol.7:春が始まる香り!「ウメ(梅)」

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