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【花が知りたい!】vol.7:春が始まる香り!「ウメ(梅)」

【花が知りたい!】に立ち寄っていただき、ありがとうございます。こちらの記事では、「街に咲く季節の花の名前を知っていたらいいのにな~」とふと思ったニュースネクスト編集部の1人が、写真とともに花の名前や特徴などなどを紹介していきます!今月は「ウメ」です。

2025年が始まり、あっという間に3月になりましたね。春だ!とそわそわしてしまうような暖かい日と、まだまだ骨身に沁みるような寒い日の繰り返しという、まさに三寒四温の日々が続いています。そんなアップダウンが激しい早春の心を穏やかにしてくれるのは、香りのよい梅の花。今回は東急東横線・東急目黒線田園調布駅より徒歩6分の、隠れた梅スポット「大田区立宝来公園」に咲くウメ(梅)をご紹介します。

田園調布駅からまっすぐ歩いてきて宝来公園に足を一歩踏み入れると、背の高いアカマツをぐるりと囲み、白や赤ピンク色の梅の木がたくさん!!どんよりと曇った日でしたが、そんな空の色にも負けない華やかさに、思わずわ~~!と声が出てしまいました。ちなみに、ウメは大田区の区の花として制定されているため、他にも梅が名所の公園が多くあります。

やや小ぶりな白い花のウメ
赤ピンクの花も咲いています

ウメはバラ科アンズ属。全国に植えられ親しまれており、日本的なイメージが強い果樹ですが、元々は中国原産。今から約1300年前の奈良時代に渡来したと言われています。樹皮は暗い灰色、幹は低い位置で枝分かれして、くねった樹の形に育ちます。

開花時期は桜より一足早い2~3月頃。宝来公園ではまだ五分咲きほどでしたが、小さな花がぽんぽんとたくさん開いていました。花の近くに鼻を近づけてみると、ふんわりと甘い香りが。白色と赤ピンク色の両方の香りをかいでみましたが、色によって甘さや酸っぱさに特徴があり、少しずつ香りも違うと感じました。

ウメといえば、芳香に誘われてやってくるのがオリーブ色の鳥「メジロ」。「梅に鶯(うぐいす)」という言葉がありますが、ウグイスは花の蜜をなめることはないので、実はウメの樹にとまっているのは「メジロ」なのだそうです。 ではなぜウグイスなのか?というと、メジロがウメの樹にとまっている時にウグイスが周囲のやぶでさえずっていることが多いから、なんだとか。少し不思議なエピソードですね。

この日はかなり気温が低かったこともあり、残念ながらメジロはおらず……でしたが、暖かい日や場所によっては、メジロやウグイスたちをセットで見ることができるかもしれません。

寒さも忘れて、ウメのいい香りや可憐な姿にうっとり。今まではなんとなくウメだ~と見ていましたが、今年は花の色合いや樹の形を見比べてみたくなりました。

【花が知りたい!】vol.7は隠れた梅スポットである「大田区立宝来公園」の「ウメ(梅)」をお届けしました。今年の東京での桜の開花予想は3/21。ぜひ桜が咲く前に街中のウメを見つけた際には、春の香りを感じてみてくださいね。今後もこちらのコーナーでは、不定期で街に咲く季節の花を紹介していきたいと思います!次回もお楽しみに。

参考にした文献
林 将之(監修).ネイチャー・プロ編集室(編著).葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑.初版.ナツメ社.2014

mizu

【花が知りたい!】前回はこちらから
vol.6:真冬に咲く「サザンカ(山茶花)」

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