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物価上昇に負けない!心にも体にも嬉しい駒澤大学の食料品支援プロジェクトを取材

スーパーへ買い物に行くと、あれもこれも高く、本当は買いたいものも今日は我慢……なんてこと、最近増えましたよね。
物価上昇の影響を受け、大学で学ぶ学生たちも日々苦しい状況に置かれています。
そんな学生向けに、2021年から食料品支援プロジェクトに継続して取り組んでいるのが、駒澤大学。食料品を配布することで、学生の健康を支援しています。
今回は、駒沢キャンパスで7月18日・19日に実施された食料品支援プロジェクト第6弾を取材。約60,000点の食料品から袋いっぱいに受け取った学生たち約3,200名からは、笑顔の声も寄せられていましたよ!

取材に伺ったのは7月18日。関東では梅雨明けが発表され、天気もよくとにかく暑い!
そんな暑さの中でも大学内はとても賑やか。元気いっぱいな学生たちの様子が印象的でした。

早速、会場の記念講堂に行ってみると、この行列!初日ということもあって大盛況です。奥の建物まで長い列が続いていました。
2023年度からは「カラダスマイルプログラム」の一環として実施されているこちらのプロジェクト。他にも「軽くしたい、助けたい。月経前の不調セミナー」や、「ランチ50円サラダバー」など、学生の健康を支援する様々な取り組みが行われています。

入り口はアーチで飾り付けられ、明るい印象。なんだかお祭りのような雰囲気でワクワクします!

中に入ると、みなさん袋いっぱいに食料品を詰め、会場内は笑顔で溢れていました。パスタやパックのごはん、レトルトの食品から、お菓子にドライフルーツまで!幅広いラインナップで、これは嬉しくなっちゃいますね。

このプロジェクトを企画した学生支援センターの松井さんにお話を伺うと、もともとは新型コロナウイルスの流行をきっかけとしてこの取り組みが始まったのだそうです。
「もともと私たちは奨学金の担当者だったのですが、コロナ禍に入って1年ほど経つと、学生から様々な声が寄せられてきました。『バイトがなくなった』『親の仕事がなくなった』など、家計の状況が急変した学生がたくさんいて。初めは何か食べる物を、ということで経済支援の目的でスタートしました」

食料品は、個人からの寄付のほか、たくさんの企業や団体からも支援を受けているのだとか。当初は断られることも多く、苦難の連続でした。
「企業や団体の皆さまも厳しい時期ではあったので、もちろんご辞退もいただきました。ですが、現在でもたくさんの企業や団体の皆さまが学生に対して思いやりを寄せ続けてくださっていて、本当にありがたいです」

コロナ禍が落ち着いてくると、プロジェクト実施の背景は物価高騰へとシフト。2021年の開始当初は、配布される食料品はカップ麺など炭水化物中心のものが多かったそうですが、今年は健康にも目を向け、全粒粉入りのパスタやアーモンドミルクなど、健康志向の製品を多く取り入れています。

また、昨年度からは世田谷保健所と連携し、管理栄養士による栄養相談・アドバイスも実施。野菜の摂取量(推定)が測定できる機械なども設置し、楽しく健康のことが考えられるようになっています。

出口付近には、支援プロジェクトへのメッセージボードが。付せんに書かれたたくさんの感謝のメッセージからも、学生たちの笑顔が浮かんできます。

学生の反応について松井さんは、
「お菓子などは節約のために普段我慢しているから嬉しい、という声も寄せられています。このイベントは経済支援・健康支援のためのものですが、学生さんそれぞれに多様な状況があることから、参加制限を設けず、誰でも来てほしいというスタンスでやっています。まずは学生さんたちに楽しんでいただいて、その中で支援が実施できればと考えています。サラダバーやPMS(月経前症候群)のイベント、生理用品の配布に関しても、一定のニーズがあることを実感しているので、根気強く長く続けていきたいです」
と語ってくださいました。

今回取材していて印象的だったのは、やはり学生たちの笑顔!食べ物でいっぱいになった袋を笑顔で運んでいく姿が本当に嬉しそうで、思わずこちらまで笑顔になってしまいました。依然として厳しい状況は続きますが、この夏もしっかり栄養を取って、学生のみなさんには元気に過ごしてほしいですね。

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