リスク対策.comは、全国20歳以上65歳以下の会社員800人を対象に「熱中症対策に関するアンケート調査」を実施した。7割以上が今後、熱中症対策に取り組もうと考えているが、実際、対策をしてこなかった人は4割を超えることが明らかになった。
Q これまで熱中症の症状を経験したこがあるか?
まず、これまでに熱中症の症状を経験したことがあるか聞いたところ、最も多かったものは「熱中症にはかかったことがない(62.1%)」だった。続いて「緊急搬送や医療機関で診断を受けたことがある(6.5%)」「医療機関で診断を受けていないが熱中症にかかったことがある(10.9%)」との回答も少なくなかった。「危険を感じたことがある(20.5%)」を加えると、全体の4割近くが熱中症を経験したり、危険だと感じる状態を経験していることがわかった。
Q これからの暑い季節に熱中症対策をしようと思うか?
これからの暑い季節に熱中症対策をしようと思うか聞いたところ、「とてもそう思う(36.1%)」「ややそう思う(37.3%)」を合わせると73.4%が何らかの対策を行おうと考えている。
Q これまでの暑い時期に、どの程度対策をしてきたか?
一方で、これまでの暑い時期に、どの程度対策をしてきたかと聞いたところ、「いつもしてきた(14.9%)」「少しはしてきた(44.4%)」で、対策をしてきた人は全体の6割未満となった。本調査の監修にあたった関東学院大学准教授の大友章司氏は「ダイエットしようと思っても行動できないなど、動機と行動の乖離の現象として考えられる。人は、やりたいという動機を持っていても面倒だとか、それまでの習慣が障害となって行動に結びつけることができない。実際に行動している人を見ると、熱中症を経験している人などであり、熱中症が自分にも起こるリスクとして捉えることが重要である」とコメントしている。
「過去にどのような熱中症の症状を経験したか」との質問の回答とクロス分析をすると、過去に熱中症を経験したり、危険だと思う経験をしている人の方が、熱中症を経験していない人に比べて対策をしている傾向も浮かび上がった。
本調査の監修にあたった兵庫県立大学教授の木村玲欧氏は「約半数の人が熱中症の危険性を感じているが、年代別に見ると、20代も60代も熱中症に関しては同じぐらいの危機意識しかもっていない。50代、60代と高齢になるにしたがって、熱中症の危険性が増すことを考えると、年代の高い層に対する熱中症の危険性の周知と、熱中症対策の推進が重要だと考えられる」と話している。
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引用元:プレスリリース
【NN編集部】