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福山雅治、サプライズ登場で反戦と平和に対する思い熱弁「微力ながらも平和につながる一歩」

SNSを中心に「とにかく泣ける」と話題になり、シリーズ累計85万部を突破した汐見夏衛によるベストセラー小説を実写映画化した映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』(12月8日全国公開)。その完成披露試写会が11月28日に都内映画館で実施され、主題歌を書き下ろした福山雅治がサプライズ登場した。

この日は、W主演の福原遥、水上恒司、共演の伊藤健太郎、嶋﨑斗亜、上川周作、小野塚勇人、出口夏希、松坂慶子、そして成田洋一監督が出席。福山が完全サプライズでステージに登場して水上と福原に花束を贈呈すると、2人は「本当に知らされてない!ビックリ!ホンモノだ…」などと驚いて目が点状態だった

本作を鑑賞し、主題歌『想望』を生み出した福山。「僕は長崎出身で父や祖父母が原爆を体験。そんな街で生まれ育ってきたので、小さい頃から平和教育を受けてきました。そういう人間からすると、戦争から時間が経ち、被爆者の方も亡くなっていて、時代が変わっていく中で若いキャストの皆さんが当時の日本へ想像力を働かせ、誠実に当時の人間を生きようとしてくれた。そんな皆さんのお芝居を通して伝えたいメッセージが一つの作品になり、多くの方々に届いていくことに感動」と激賞した。

また福山は、百合(福原)を助ける特攻隊員の彰(水上)の目線で楽曲を制作したという。「主題歌を書くときに僕は映画に描かれていない部分を『こうではないか?』と提案することを心がけています。僕が彰を演じたらどんな気持ちだろうか?と思って書きました。今回の曲の世界では彰と百合が一緒に暮らしている設定ですが、それを望んでいたのは彰と百合ではないかと。歌の世界の中だけでは二人が一緒に暮らしているという表現をしても許されるだろうと思いました」と二人の愛にこだわった。

エンターテインメントを通して平和を伝える本作のテーマにも共鳴。「僕もエンターテインメントの仕事をする中で、果たして自分がやっていることは社会に役立っているのだろうかと考えます。できることならば社会を構成する一員として自分の好きなことが誰かの何かの役に立てばいいなと。そしてエンターテイメントの仕事の中で最大限に与えられたことをやり切ることが、微力ながらも平和につながる一歩なのかなと思っています。映画が皆さんを感動させるものに仕上がり、当たり前だと思っているものを大切にする大事さをテーマにした作品に音楽で携わらせてもらって嬉しいです」などと熱弁。これに福原は「さっきまで『想望』を聞いていたので、まさか福山さんとお会いできるなんて…幸せです」と感極まっていた。

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