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【花が知りたい】vol.11:春に輝く星空のような「ドウダンツツジ」

【花が知りたい!】に立ち寄っていただき、ありがとうございます。こちらの記事では「街に咲く季節の花の名前を知っていたらいいのにな~」とふと思ったニュースネクスト編集部の1人が、写真とともに花の名前や特徴などなどを紹介していきます!今回は「ドウダンツツジ」。

こちらが「ドウダンツツジ」です。ツツジ科ドウダンツツジ属。関東地方から九州にかけて分布している、1~2mの低木です。花期は4~5月で、公園樹、庭木、生垣として植えられ、広く親しまれています。

ドウダンツツジの漢字名は「満天星躑躅」。このように書いて、読み方も「どうだんつつじ」です。スズランのような形の小さな白い花を一斉に咲かせる様子が星空のようだということで、この漢字名がつけられたのだそうです。花の咲く様子を星空に例えるのは、とてもロマンチック!

ランプや釣り鐘のような特徴のある形の小さな花が、パラパラと散らばって咲いている様子はずっと見ていても飽きないような、素朴な美しさがあります。

そして、葉にもご注目。こちらの写真ではやや細身ではありますが、形は卵を逆さにしたような倒卵形で、葉の周囲の赤い部分には、鋸歯(ノコギリの歯のような細かいギザギザ)が確認できます。まっすぐ伸びる枝に、5枚前後の葉が車輪状につくのを繰り返すことで、枝葉を伸ばしていきます。

また、秋には木全体が赤く紅葉するのだそう!その姿はカエデ科やウルシ科の紅葉に負けず劣らずの美しさということなので、秋のドウダンツツジの姿を見るのも楽しみですね。

散歩していると、ずっしりと太い枝を持っているかなりワイルドな雰囲気のドウダンツツジの樹木も発見しました。太い枝だけでなく、これでもか!というほど花もたくさん咲いています。同じ種類の樹木や花でも、個体差を見つけると嬉しくなりますね。花期である4~5月には、ドウダンツツジは本当に様々な場所で咲いているので、少しだけ緑に注目しながら街を歩いて、ぜひその姿を探してみてください。

【花が知りたい!】vol.11は「ドウダンツツジ」でした。引き続き、不定期で街に咲く季節の花を紹介していきたいと思います!

参考にした文献
林 将之(監修).ネイチャー・プロ編集室(編著).葉っぱで見わけ五感で楽しむ樹木図鑑.初版.ナツメ社.2014

mizu

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vol.6:真冬に咲く「サザンカ(山茶花)」
vol.10:春のしだれ雪!「ユキヤナギ(雪柳)」

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