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もうすぐ節分!今年は「鬼」に親しんでみませんか?

2月に入り、今年も節分の時期がやってきました。豆まきをしたり、恵方巻を食べたりと、日本の伝統的な雰囲気が楽しめる行事ですよね。

その一方で、子供たちにとってはちょっと怖い日でもあるようです。教育メディア「おうち教材の森」が実施した、中学生以下の子どもがいる保護者対象のアンケートでは、「子どもが泣くほど嫌いなものは?」という質問に対して「オバケ」と僅差で「節分の鬼」が1位に。
確かに、この時期テレビでニュースを見ていると、保育園や幼稚園の豆まきで泣きじゃくっている子供の姿が流れていますよね。大人からすると微笑ましいですが、子供たちにとっては恐ろしい存在のようです。

アンケート引用元:おうち教材の森(https://naki-blog.com/study/

そんな「鬼」に親しんでもらおうと、鬼にゆかりのある地域や美術館では様々な取り組みが行われているのをご存じでしょうか?今回はそれらの中から二つの取り組みをピックアップしてご紹介します!

鬼のまち福知山市はオリジナル絵本を制作

京都府福知山市は、大江山に鬼伝説が残っていることなどから、「鬼」による町おこしに力を入れています。
その一環として、「鬼もヒトもみんなでワクワク楽しみながら、福知山市を盛り上げていこう!」という想いを込めた「ONIversal city project」を実施中。第3弾では、オリジナルの絵本と読み聞かせ動画が公開されました。
『節分で追い出された鬼はどこへ行く?』というタイトルのこちらの作品は、“妖怪博士ちゃん”としてテレビ番組などにも出演し、7冊もの妖怪本を執筆するなど妖怪探究家として活動している中学3年生の関本創(せきもとあらた)さんが描き下ろしたもの。節分の豆まきを題材として、「鬼は外」の掛け声とともに各家庭から追い出された鬼たちはその後どうしているのか? をユーモラスにかわいらしく描いています。

絵本は全国の図書館に寄贈されるほか、YouTubeで読み聞かせ動画も視聴可能。お子さんと一緒に鬼の様子を覗いてみてはいかがでしょうか。

絵本詳細:福知山市公式ページ
読み聞かせ動画:福知山市公式YouTube

『鬼のパンツ』のアンサーソング!?妖怪美術館は『鬼のうた』MVを公開


香川県小豆島の「迷路のまち」にある妖怪美術館からは、節分で追われる鬼の魂の叫びが歌われたダンスナンバー『鬼のうた』のミュージックビデオが公開されています。
2023年2月にリリースされた『鬼のうた』は、虐げられている鬼たちの悲哀や、寛容な精神の大切さが盛り込まれた一曲。「鬼のパンツは虎柄なんて誰がいつどこで決めたのか」という歌詞がリフレインし、童謡『鬼のパンツ』のアンサーソングにもなっています。この度発表されたミュージックビデオは、オール小豆島ロケで鬼の逃走劇が描かれており、作詞・作曲・歌唱を務める「チョーケシ鬼いやん(おにいやん)」も出演しています。美しい小豆島の景色や、地元の方々の熱演にも注目ですよ!

また、妖怪美術館では節分に合わせ、2024年1月18日(木)~2月29日(木)の期間で「鬼まつり2024」を開催中。“鬼のリゾート”をテーマに掲げ、鬼の造形作品を集めた特別展示室「鬼の隠れ宿」や鬼になれるフォトスポットの開設、鬼の仮装での入館料割引に加え、鬼にちなんだスイーツの販売など、様々な企画が目白押しです。期間中鬼づくしとなる妖怪美術館、ぜひ足を運んでみてくださいね。

妖怪美術館「鬼まつり2024」詳細:妖怪美術館公式note
妖怪美術館HP:妖怪美術館 (on-the-trip.com)

子供には怖がられている「鬼」ですが、その歴史や背景を知ると不思議とかわいらしく見えてきます。今回ご紹介した作品やイベントを通して、今年の節分は鬼に親しんでみませんか?

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