これまでいくつか横浜の美味しいベーカリーをご紹介してきましたが、ついにシリーズ化が決定!
横浜在住のパンマニアである筆者がお届けするシリーズ、記念すべき第1回は横浜・日本大通りにある、隠れ家パン屋『ベーカリー三三(さんさん)』です。
横浜・日本大通り駅から歩いて3分。賑やかな通りから少し奥に入った場所に、ひっそりと佇むパン屋さん。
オープン当初は、平日でも行列ができるほどの人気ぶり。何度も横目で見ながら、諦めて通り過ぎたこともありました。そんなある週末の午後、たまたま近くを通りかかると、行列がない!これはチャンスと、迷わず立ち寄ってみました。

店名の「三三」は、店舗の住所「日本大通33番地」にちなんだもの。シンプルながらも印象に残るネーミングです。

お店の入口は、落ち着いたデザインの看板と優しいタッチのイラストが目印。このイラストを手掛けたのは、小説「かもめ食堂」や「暮らしの手帖」などの雑誌で表紙や挿絵を描く牧野伊三夫(まきのいさお)さん。温かみのある絵が、ベーカリーの雰囲気と見事に調和しています。店内では、このイラストのエコバックも販売中です。

店内入口へと続く緩やかなスロープを上ると、テラス席が目に入ります。

今回は持ち帰りにしましたが、焼きたての香ばしいパンの香りに包まれながら、テラスでのんびり過ごすのも、心地よい時間になりそうです。

店内はスタイリッシュで清潔感があり、カウンターにはパンが整然と並べられています。どれもひとつひとつ丁寧に作られているのが伝わる、思わず見惚れてしまう美しさ。奥にはキッチンが見え、パンを焼く職人さんの姿も。香ばしい匂いとともに、パンづくりのライブ感を間近で感じられるのが嬉しいポイントです。

今回は、4種類のパンを購入できたので1つずつご紹介します。支払い方法はキャッシュレスオンリーで、現金不可な点は注意が必要です。


まずは「ベーコンエピ」(税込380円)。香ばしく焼き上げられたベーコンが入り、噛むたびに旨味がじんわり広がります。一般的なベーコンエピはハードな食感のものが多いですが、こちらは柔らかく、口当たりが優しい印象。ベーコンの塩気と生地の香ばしさのバランスが絶妙で、ついもう一口と手が伸びてしまう味わいです。


次にいただいたのは、お店の人気商品「パン・オ・ショコラ」(税込450円)。3日間かけて幾重にも折り重ねて作られたという生地は、まさに職人技。外側の艶やかで美しい層はまるで芸術品のようです。サクサクとした食感を想像して口に入れると、意外にもしっとりと柔らか。中に入ったチョコレートはビターで、甘さ控えめ。上品な味わいが広がり、何個でも食べたくなる絶品でした。


続いて「熟成メロンパン」(税込250円)。表面のクッキー生地はしっとりとしていて、中の生地もふんわりやわらか。甘さが控えめなので、軽やかに食べられます。サイズも小ぶりで、ちょっとしたおやつやコーヒーのお供にもぴったりです。


最後にご紹介するのは「プチバゲット」(税込120円)。シンプルながら、噛むたびに小麦の香りがふわっと広がり、素材の良さが伝わってきます。バターを塗っても美味しいですが、そのままでも十分満足できる味わい。朝食として、スープと一緒に食べるのがおすすめです。
今回は、残念ながらお目当ての1つだった「クロワッサン」が売り切れで購入できませんでしたが、それもまた、次回訪れる楽しみになりました。お店の雰囲気、そしてどのパンも一つひとつ心を込めて作られていることが伝わる素敵なパン屋さんです。

横浜・日本大通りを訪れた際は、ぜひ『ベーカリー三三』に足を運んでみてください。小さな店内には、香り高いパンがぎゅっと並んでいます。私自身も、ぜひ次回はクロワッサンをお店のテラス席でいただきたいです。
▶店舗情報
【店舗名】ベーカリー三三
【住所】神奈川県横浜市中区日本大通33神奈川県住宅供給公社1階
【営業時間】11:00〜18:00
【定休日】 月曜日
公式Instagram
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