ニュースネクスト編集部がお届けする、編集スタッフ出張グルメ紀行!!!
色んな仕事を掛け持ちしている編集スタッフたちは、全国津々浦々、出張しております。出張の楽しみと言えば、「美味しいものを食べること!」ということで、全国各地の出張先で出会った地元グルメをお届けします。
第17弾は、伊勢神宮のお膝元に位置する赤福本店の「赤福盆」をご紹介します!

今回は朝5時半の日の出とともに伊勢神宮に参拝した後、おはらい町通りをのんびりと歩きながら赤福本店へ向かいました。伊勢神宮の参拝時間と同じく、赤福本店は毎日午前5時から営業しています。明治10年(1871年)に建てられたという歴史のある建物は、厳かながらも思わず足を止めて立ち寄りたくなるような、不思議な雰囲気がありました。


入り口で、今回の目当てである「赤福盆」(税込400円)を注文。奥へと進んでいく途中には、店内にある竃の神「三宝荒神(さんぽうこうじん)」が祀られているという、朱塗りのかまどがありました。このかまどで沸かしたお湯で、「赤福盆」とセットでいただける番茶を淹れるのだそうです。
歴史を感じさせる掛け時計や、木の道具や家具など、どれも美しく磨いて長く使われている様子がうかがえます。

朱塗りのかまどを超えてさらに奥へ進んでいくと、お店の外には伊勢神宮神域を流れる五十鈴川が見えます。
川に面した縁側にも席がありますが、冷たい風の吹く中の参拝で体が冷えていたので、今回は店内の席を選びました。靴を脱いで、畳敷きの広い座敷に上がります。入店したのは6:30。朝の光が美しいなか、景色を眺めながら待っていると、お待ちかねの赤福盆が到着しました!

赤福餅のこの独特な形は、五十鈴川のせせらぎをかたどったもの。餡(あん)につけた三筋の形は清流を、白いお餅は川底の小石を表しているのだそうです。

一口いただくと、頬にじわ~っと広がる餡の甘みが……!ほくほく、ホロホロとした餡の食感がたまりません。ふわふわとしたお餅はよく伸び、程よい歯ごたえがあって、つきたてのお餅のような食感です。今まで、お土産用の赤福餅も美味しい!と感じていましたが、できたての赤福餅には格別の美味しさがありました。
そして、ほうじ茶。赤福に合うすっきりとした温かいお茶は、全身にすーっと染みわたります。美しい光と建物の中でいただく赤福盆で、内側からパワーがチャージされたように感じました。


店内には、箱入りの赤福餅はもちろんのこと、「赤福ぜんざい」や「白餅黒餅」などのお土産が並んでいました。お家でも美味しい赤福餅が楽しめるのは嬉しいですね。


赤福本店を縁側から出て五十鈴川へ降りていくと、川沿いには桜が咲いていました(筆者が訪れたのは4月初週)。食べ終わった後は、ゆったりと川の周りを散歩するのもおすすめです。伊勢神宮へお参りの際には、ぜひ赤福本店の「赤福盆」で、美味しいパワーチャージをしてみてはいかがでしょうか?
▶店舗情報
赤福本店
【住所】伊勢市宇治中之切町26番地
【営業時間】午前5時~午後5時(繁忙期は時間変更有)
赤福公式サイト