沖縄のおすすめスポット特集・第5回目にお届けするのは、沖縄のシンボル「首里城(しゅりじょう)」です。
まずは簡単に「首里城」についてお話ししましょう。沖縄の歴史と文化を象徴する城「首里城」。その歴史は琉球王国の歴史そのものと言えます。琉球王国は、1429年から1879年までの450年もの間、栄えた王制の国。その王国の政治や文化、外交の中心としてシンボル的存在だったのが首里城です。
第二次世界大戦中にアメリカ軍の爆撃を受け焼失しましたが、1992年に柱・壁・瓦などが、朱色を基調として再建されました。2019年10月、正殿など主要7棟が火災で焼失。そして翌年3月に復興が決定しました。そんな中、同年12月には、首里城跡として「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の名称で世界遺産に登録(復元された建物や城壁は世界遺産に含まれない)。現在は2026年秋の復興に向けて、修復作業が進められています。
首里城があるのは、那覇空港から車で約30分ほどの場所。「首里城公園」の中にあります。

首里城はとても広いので、今回は私が特におすすめしたい場所をご紹介したいと思います。
守礼門(しゅれいもん)
首里城公園の公式Webサイトのマップにある「通常見学コース」の通りに進むとまず見えてくるのが、「守礼門(しゅれいもん)」。掲げられている扁額(へんがく)には「守礼之邦(しゅれいのくに)」と書かれています。中国風の牌楼(ぱいろう)という形式で建てられていて、首里城の城門の中でも特にバランスが美しい門として知られています。

屋根瓦の美しい朱と白のコントラスト、堂々とした門構えは、遠くから見ても近くから見ても圧倒されます。
大龍柱(だいりゅうちゅう)
通常見学コースをどんどん進むと「下之御庭(しちゃぬうなー)」に着きます。ここには2019年の火災を耐えた「大龍柱(だいりゅうちゅう)」の補修場所があり、間近で大龍柱の実物を見ることができます。龍の顔がとても大きくて迫力満点。こんなに近くでじっくり見ることは今しかできません!


正殿(せいでん)
「正殿(せいでん)」に行くには「奉神門(ほうしんもん)」と呼ばれる、美しい朱色が特徴の門を通ります。

正殿は現在は復興作業中のため、大きな建物に覆われています。これは雨や風から工事を守るためで、台風が多い沖縄ではなくてはならないものだそうです。


そして、修復工事は建物の中の見学スペースから見ることができます。見学スペースには火災で焼け残った正殿の様々なパーツの展示も。どれも貴重なものばかりで、ついつい見入ってしまいます。



修復作業の見学は1階から3階まで分かれていて、3階のエリアでは屋根の修復を見ることができます。窓越しでの見学となりますが、こんなに近くで職人技が光る屋根瓦を見ることができるのは感動的です。

また見学エリアに置かれている椅子は、修復の際に使用された木材の端材から作られています。ここに座って、じっくり復興作業を見学することができますよ。

修復を行っている建物の壁には、実物大の正殿のイラストが描かれています。見ていると、その大きさに驚くとともに「完成したら、必ずまた来たい!」という気持ちになること間違いなしです。

東のアザナ(あがりのあざな)
正殿の後ろのエリアにあるのは、「東のアザナ(あがりのあざな)」。こちらは城郭の東の端にある物見台で、時刻を場内に知らせる役割を担った場所でもあります。ここに向かっていると「帽子が飛ばされるので注意してください!」と声をかけられますが、「東のアザナ」に近づくとどんどん強風に!

帽子を押さえながら物見台の先まで行くと、目の前にはキレイな沖縄の街並みが広がります!首里城は小高い丘の上に建てられていて、この東のアザナは標高約140メートル。遠くの海まで見渡すことができます。

ほかにも首里城には美しい石垣や沖縄ならではの植物が多く、見どころが満載です。




沖縄に来たら「首里城」を歩いて、沖縄の歴史に触れてみてください。復興作業は2026年秋までですので、その貴重な見学もぜひ!
今週は特集として「沖縄のおすすめスポット」を全5回でお届けしてきました。気になった場所はありましたか?
特集は全5回の予定でしたが、もう一つだけ、どうしてもおすすめしたいスポットがあったので、次回お届けします!楽しみにしていてくださいね。
▶詳細情報
首里城公園(しゅりじょうこうえん)
【場所】沖縄県那覇市首里金城町1-2
※開園・閉園時間は季節やエリアによって異なります。詳細は公式Webサイトをご覧ください。
首里城公園公式Webサイト
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【沖縄のおすすめスポット その① ブルーシール牧港本店】
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