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デジタル化は警備業界にも 仕事への満足度に影響

今年度から現実のものとなる「2024年問題」。労働者に時間外労働の上限規制が適用され、収入減少、離職や人材確保困難による人員不足、人材の高齢化などが問題視されている。
警備業界でもさらなる人材獲得の困難が予想される中、「プロキャス警備」などのシステム開発事業を行う株式会社シービーティーは、20~60代以上の警備業就業経験者550人を対象に、業務のデジタル化と仕事の満足度についての調査を実施。その結果、所属している警備会社の業務のデジタル化が進んでいるほど、仕事に対する満足度が高い傾向にあることが明らかとなった。

警備業就業経験者の約半数が「所属する警備会社の業務のデジタル化が進んでいる」と回答

警備業就業経験者に対し、調査時点で所属する・または過去に所属していた警備会社では、勤怠・シフト管理をするシステムの導入など、業務のデジタル化は進んでいると感じるか、を尋ねた。結果として、37.6%の人は、デジタル化が進んでいると「感じない」と回答。その一方、デジタル化が進んでいると「感じる」と回答した人は49.3%で、業務のデジタル化が進んでいると「感じない」人を上回る結果となった。警備業界において、勤怠・シフト管理など業務効率化のためのシステムを導入・活用し、デジタル化が進んできていることがうかがえる。

警備員の仕事に「とても満足」と回答した84.9%は「所属する警備会社の業務のデジタル化が進んでいる」と感じる

仕事の満足度と業務のデジタル化の相関関係を見てみると、警備員の仕事に「とても満足」と回答した84.9%の人が、業務のデジタル化について進んでいると「感じる」と回答していた。一方、警備員の仕事に関して「とても不満」と回答した人の77.5%は、デジタル化が進んでいると感じないことがわかった。この結果から、警備員の仕事の満足度は「警備会社の業務のデジタル化」と関係していることが明らかとなった。

「専用のアプリやシステム」で出退勤やシフト確認を行うことは警備員の仕事への満足度に影響

具体的な業務として、「出退勤方法」と「シフトの確認方法」について尋ねると、警備員の仕事に「とても満足」と回答した人の60.3%が出退勤・シフトいずれも「専用の打刻アプリ、システムで通知する」方法で行っていることがわかった。一方、警備員の仕事に「とても不満」と回答した人のうち、出退勤を「事務所へ行ってタイムカードなどに記録する」方法で行っている人は52.5%、「シフトの確認方法」を「事務所へ行く」ことと回答した人は57.5%だった。
出退勤の打刻やシフト確認を電話や事務所で行う方法の人と比べ、アプリやシステムを導入して管理している警備会社に所属する人は、仕事に対する満足度が高く、不満に感じている人も10%を切る結果となった。

60代以上の63.9%は所属する警備会社とのスマホを介したコミュニケーションに抵抗がない

また、所属する警備会社とスマホを活用した打刻作業や報告などのコミュニケーションに抵抗を感じるか、を尋ねたところ、「全く感じない(18.9%)」「どちらかといえば感じない(20.9%)」の計39.8%がスマホを活用したコミュニケーションに抵抗を「感じない」と回答。
50代の55.8%、60代以上も63.9%の人がスマホを活用したコミュニケーションに抵抗を「感じない」と回答しており、50代以上の層もデジタル化に対して前向きであるということが読み取れる。

以上、調査の結果からは、警備会社のデジタル化が進んでいるほど、労働者の仕事に対する満足度が高い傾向にあること、また高齢化が進む警備業界において、50代以上も業務のデジタル化に前向きであることが明らかとなった。
警備業界においても、デジタル化は今後の変革や見直しの鍵となりそうだ。

▶調査概要
プロキャス警備調べ
【調査方法】 インターネット調査
【調査地域】 全国
【調査対象】 47都道府県在住の警備業就業経験者 20代以上の男女(年代均等割付)
【サンプル数】 550人
【調査期間】 2024年4月17日(水)~4月19日(金)
プロキャス警備

【ニュースネクスト編集部】

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