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スラムダンクにハマった女が高校バスケを観にIH開催の北海道まで飛んだ話

バスケ漫画の代表作SLAM DUNKの映画“THE FIRST SLAM DUNK”が公開され8カ月を迎えました。ロングランの劇場上映に加え、たびたび全国各地で応援上映が開催され、ついに先日興行収入151億を突破し、歴代興収ランキングで14位となりました。そんな大ヒット映画である“THE FIRST SLAM DUNK”(以下:ザファ)。

この記事は、今まで全くバスケットに興味がなかったのにザファをきっかけにスラムダンクに出会い、原作を全巻購入しアニメを完走し作品にハマり、ついにこの夏開催された高校バスケのインターハイを観戦しに東京から北海道まで行ってしまった女オタクがみてきた初心者のIHレポートです。

今年のバスケットIHは北海道札幌市にて7月25日(火)~30日(日)に開催され、2つの体育館で午前中から夕方にかけてそれぞれ試合が行われるとのこと。今回目当ての高校は、スラムダンクの原作に登場する強豪校“山王工業高校”のモデルとなった秋田県代表 能代工業高校と、愛知県代表 桜丘高等学校。

まず初めに観戦したのは、能代高校(秋田)vs尽誠学園(香川)。これまでアマでもプロでも一度もスポーツ観戦をしたことがなかったので、会場の雰囲気や勝手が分からなかったがとりあえず勢いのみで到着。

試合開始前から観覧席には人が集まり、選手たちもアップしているようでした。間もなくスタートとなり選手たちが流れるようにコートを走ります。正直初めは目でボールを追うのに必死になって試合展開までは思い切り楽しめず…。結局ゲームは96-81で尽誠学園が勝利しました。目的の能代は2回戦で敗退となってしまったので、次戦の桜丘に注目してみることにします。

桜丘も同体育館で行われたので隣のコートへ移動しますが、ここは試合開始前から歌をうたったり、声を揃えたり精度の高い応援が印象的でした。
一体感のある練習はパフォーマンスのようで、アップ中に背の高い選手がダンクを決めればそのたびに観客席からは大きな歓声が上がりこちらの雰囲気もバッチリ上がってきました。ゲームを制したのは桜丘で桜丘98-63和歌山南陵(和歌山)といった結果でした。

トーナメント方式なのであとになればなるほど強いチームが残り、試合展開も手に汗握るようだと当たり前のことを改めて感じました。

3日目の試合は昨日の体育館とは異なり、北海きたえーるに向かいます。
駅直結で体育館に行けるようで、駅構内からIHやバスケット選手のポスターが貼ってあり盛り上がりを実感します。

体育館は昨日の北ガスアリーナ札幌の2倍以上はある大きさで観客席も3階まであり、まずはその大きさに圧倒されました。応援についても、強くなればなるほど応援団の人数が増えたりパワーアップするものなのかと感じました。3試合目を観戦したのは、日本航空(山梨)vs北陸学院(石川)。私は(たまたまですが)日本航空の応援側に着席したので、応援団たちの真後ろから観ることにしました。しかしここが凄かった。日本航空の応援団は年齢や性別もバラバラな老若男女の集まりで人数もかなり多かったように感じます。試合が開始してからは、自チームに点が入ったら・ボールを取ったら・カットできたら、の歓声がもれなく凄かった。第2Qまでは2点差、1点差と接戦を繰り広げていましたが、第3Qからは日本航空が怒涛の勢いで点を稼ぎ、試合は102-67で日本航空が勝利しました。インターバル中も相手校が声を上げていたらこちらも同等かそれ以上に声を上げていく、という応援団同士のアツい戦いも見ることができ、試合展開とは別にいい意味で楽しめました。

残念ながらスケジュールの都合上、観戦ができたのはここまでですが次の試合に向けて隣のコートに福岡県代表の福岡第一が入ってきたときは大きな盛り上がりを見せました。福岡第一は昨年の優勝校であったことから注目度が高かったようで、近くに座っていた観客からは「福岡第一キタ!」と歓声が上がり素人目からみてもいかに凄いチームかが見て取れました。

しかしここまで試合観戦をして改めて感じたことは、最後まで諦めないってすごいな…と。圧倒的な力の差や試合中どう考えても逆転は難しいだろうという点差があっても、見てきた高校生全員が試合の最後まで全力で戦っていてそれってやっぱり結構すごくないか…?と胸が震えました。ついつい物事に及第点や妥協していい理由を見つけてしまう私が、今回IHを観に行って改めてその尊さに気づけたのが大きな収穫だったなと感じます。

“17年と40分”、これはザファの劇中でキーワードとなる数字ですが、私はこの並んだ2つの単位をとても重たく受け止めています。うまれてからバスケットに向き合えた時間と、バスケットの試合時間。高校生という期間限定のなかでどれだけ真摯に向き合えるのか、スラムダンクを通じて、実際の高校バスケを観戦して、これからも全力で頑張る高校生たちを全力で応援したいと、合わせてスラムダンクもずっと応援したいと思える素敵な機会でした。

ETGGGMI

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