夏になると気になるのが、熱中症のリスク。
とくに屋外で働く警備員の方々にとっては、毎年大きな課題のようです。
そんななか、2025年6月から事業者に対して職場での熱中症対策が義務化されたことを受け、警備業界に特化した管制システム「プロキャス警備」が、全国の現役警備員131名にアンケート調査を実施。現場のリアルな声を集めました。

株式会社PROCANは熱中症予防声かけプロジェクトを応援しています
株式会社PROCANは、官民連携の「熱中症予防 声かけプロジェクト」にも参画し、現場での声かけや情報発信に取り組んでいます。今回の調査結果について、専門家の山下太郎さん(熱中症対策アドバイザー/熱中症予防声かけプロジェクト事務局長)がコメントを寄せています。
専門家の声:「若年層もリスク大。対策は“仕組みと気づき”の両輪で」
山下太郎さん(熱中症予防声かけプロジェクト 発起人兼事務局長)
「暑さが厳しい季節、とくに炎天下での交通誘導や施設警備では、高温多湿・直射日光下での長時間勤務が避けられず、体調管理がより重要になります。
調査では、9割以上の警備員が暑さ対策を意識している一方で、20代の約7割が『熱中症になった経験がある』と回答しており、“意識していても防げない”のが熱中症の怖さだと感じます。」
「プロカンのようにチャット機能や体調報告を仕組み化することで、“声かけ”や“無理をしない”という習慣を現場全体で共有することが、事故を防ぐうえでとても大切です。」
約7割が「熱中症になったことがある」
今回の調査では、20代の警備員のなんと約7割が、熱中症の経験ありと回答。
年代が上がるにつれて経験率は下がるものの、全体としても多くの方が過去に体調を崩した経験があることがわかりました。

さらに、約9割が「暑さ対策は意識している」と答えており、対策をしていても防ぎきれない現場の厳しさが浮き彫りに。

実際にやってよかった対策は
「やってよかった!」と感じた暑さ対策としては、以下のような声が多く寄せられました。
- こまめな水分補給(43.5%)
- 塩分やミネラルの補給(36.3%)
- 通気性の良いインナーを着る(33.1%)
なかには「冷感タオル」「ファン付きベスト」など、工夫を凝らしている方もたくさん。
ただ、現場によっては冷たい飲み物が手に入りにくかったり、休憩スペースが足りなかったりという声もあり、まだまだ改善の余地があることが伺えました。

「暑さ対策は、個人まかせじゃなく仕組みで守る」
警備業の現場では、日々違う現場・勤務時間に対応しなければならず、スタッフ一人ひとりの体調を把握するのは本当に難しいのが実情です。そこで注目されているのが、管制システム「プロキャス警備」。
プロキャス警備を活用することで、
- 上下番の記録をスマホで簡単に報告
- 複数の現場の状況をリアルタイムで確認
- 急な変更にもチャットで即時連絡
- 報告書や体調管理の情報もその場で提出
など、現場と本部がつながる仕組みを作ることができます。
こうした“仕組みの力”が、体調変化への早期対応や、働きやすい環境づくりにつながっているのです。
さらに今後は、冷感グッズやファン付き作業着などの“装備面”に関する調査結果(第2弾)も公開予定とのこと。
どんなアイテムが実際に役立っているのか、現場のリアルな声がまた聞けそうです。
大事なのは「誰かが気にかけてくれる」こと
暑さとのたたかいは、一人でがんばるのではなく、会社やチーム、そして仕組みで支えることが大切です。
今回の調査は、そんな気づきを与えてくれるものでした。
この夏、現場でがんばるすべての方が、少しでも安心して働ける環境になりますように。
※この記事は、プロキャス警備が実施した「熱中症対策に関するアンケート調査」の結果をもとに執筆しています。
▶調査概要
【調査方法】インターネット調査
【調査地域】全国
【調査対象】47都道府県在住の警備業就業経験者20代以上の男女
【サンプル数】 131人 【調査期間】 2025年6月25日(水)~6月26日(木)
【ニュースネクスト編集部】